日記

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2009年5月20日(水) 定期総会報告など

茨城盲ろう者友の会です。
このメールは複数送信しています。

また、茨城盲ろう者友の会の正会員、賛助会員を
問わず、お送りしています。

会員の平成21年度の新規入会
または継続のご連絡をくださったかたには、
総会資料をお送りしますので、
よろしくお願いいたします。

茨城盲ろう者友の会 平成21年度総会 報告
日時:平成21年5月10日(日)11:00〜15:00

場所:土浦市社会福祉協議会

司会:尾上信生

議決権定数の確認報告

出席者正会員12名、委任状4名、計16名、正会員数22名、

過半数に達するので総会は成立する。


総会次第

1.開会の辞 理事 安藤たみ子

2.代表挨拶 会長 前川一郎

3.議長選出 正会員 竹内雅美

4.議事

(1)平成20年度活動報告

事務局長 高橋久里

(2)平成20年度会計報告

会計 荻野富子

(3)平成20年度会計監査報告

会計監査浜口裕子欠席のため、理事安藤たみ子が代行。

上記(1)〜(3)まで総会資料にそって説明し、賛成多数で承認された。

(4)平成21年度活動計画(案)

事務局長 高橋久里

 基本的日程は毎月第二日曜日、内容は回想法・いきいき体操

・ハイキング・盲ろう者のミニ講演会・福島智氏講演会の案がある。

実施日時は6月役員会で決定する。

会場は土浦市と水戸市を交互に持回り、

6月14日は水戸市社会福祉協議会、7月以降は未定である。

(5)平成21年度会計予算(案)

会計 荻野富子

上記(4)、(5)は賛成多数で承認された。

(6)会則第7条改正(案)

事務局長 高橋久里

 会則第7条副会長を1名から若干名に改正する案を提出、

賛成多数により承認、5月10日より改正後の会則が施行される。

(7)平成21年度役員選出

立候補者なし、事務局から推薦。会長安藤千代子、会計監査三宅眞梨子。

賛成多数により承認された。

(8)その他 ・・・ なし。


休憩・昼食、午後1時から再開。


5.新役員挨拶

会長 安藤千代子

副会長 前川一郎・須之内震治

事務局長 高橋久里

会計 荻野富子

理事 安藤たみ子・川崎峰代

会計監査 三宅眞梨子

事務局員 竹内雅美・浜口裕子



※ 総会出席者、手話通訳者、OHP要約筆記者の自己紹介

※ 事務局から連絡事項

第19回全国盲ろう者大会について、

事務局でとりまとめをしている。

参加申し込みよろしくお願いします。

6.閉会の辞

平成21年度会長 安藤千代子

以上


※ 会計より

 平成21年度会費の納入をお願いします。

直接お支払い頂くか、または振込をお願いします。


振込先  常陽銀行 平須支店 普通1321032

     茨城盲ろう者友の会 会計 荻野富子 


※問い合わせ等

茨城盲ろう者友の会事務局

茨城県立聴覚障害者福祉センター「やすらぎ」内

メール adz73710@ams.odn.ne.jp

TEL 029−248−0029

FAX 029−247−1369

2009年5月23日(土) 新保さんからのメール

題名 : 東京盲ろう者支援センター内覧会の情報
差出人 : 新保 敏三
受信日時 : 2009年 5月23日(土曜) 7時19分

新保です。 千葉の友の会から東京からの情報を知らせていただきましたので
内容を以下に貼り付けます。


東京のヘレン・ケラーたちに「光」と「音」を。
視覚と聴覚の両方に障害のある「盲ろう者」を総合的に支援する
「東京都盲ろう者支援センター」を設立
〜東京都の補助を受け、東京盲ろう者友の会が盲ろう者支援の拠点を立ち上げま
す〜

 2009年5月27日(水)13時、視覚と聴覚の両方に障害のある「盲ろう者」を支援

る「東京都盲ろう者支援センター」が東京都台東区に設立されます。
 東京都盲ろう者支援センターは、東京都の補助を受け、特定非営利活動法人東
京盲
ろう者友の会(東京都台東区、理事長:山岸康子、以下東京盲ろう者友の会)が
運営
します。

●内覧会のご案内
 設立と同時に、5月27日(水)13時から、「東京都盲ろう者支援センター」の内

会を開催します。
 日時 2009年5月27日(水)13時〜17時
    (ご都合のよい時間にお越しいただき、センター内を自由にご見学くだ

い)
 場所 特定非営利活動法人 東京盲ろう者友の会 東京都盲ろう者支援センタ

  (住所:東京都台東区浅草橋1-32-6 コスモス浅草橋酒井ビル2階)
     (アクセス:都営浅草線 浅草橋駅A4出口より徒歩2分JR総武線
浅草
橋駅東口より徒歩3分)
応対者
山岸 康子(東京盲ろう者友の会 理事長)
福島 智(東京大学先端科学技術研究センター教授、東京盲ろう者友の会 顧問)
前田 晃秀(東京都盲ろう者支援センター センター長) ほか

●盲ろう者の自立と社会参加を総合的に支援
東京都盲ろう者支援センターでは、盲ろう者が自立した生活を送るために必要
なリ
ハビリテーション訓練を提供するとともに、閉じこもりがちな盲ろう者の社会参
加を
促すために、交流会や各種サークルを開催します。また、盲ろう者本人はもちろ
ん、
ご家族や支援者、関係機関からの相談も常時、受け付け、問題解決のための支援
を提
供します。さらに、盲ろう者の専門的支援にあたる人材を養成し、盲ろう者の日
常生
活を側面からサポートします。
[主な事業内容]
 (1)訓練事業
   ア コミュニケーション訓練    イ 生活訓練    ウ パソコン等
電子
機器活用訓練
 (2)総合相談支援事業
    盲ろう者及び家族、通訳・介助者等への総合的な相談支援
 (3)社会参加促進事業
   ア 盲ろう者集団学習会・交流会   イ 盲ろう者関係情報の収集・分
析・
提供
   ウ 盲ろう及び盲ろう者に関する普及啓発
 (4)専門人材養成事業
   ア 相談、訓練等の支援・指導員の育成   イ 訓練、研修等プログラ
ムの
開発・普及
このほか、「東京都盲ろう者通訳・介助者派遣事業」(東京都委託事業)、「
東京
都盲ろう者通訳・介助者養成研修事業」(東京都補助事業)についても、これま
でに
引き続き、実施することになります。

●東京盲ろう者友の会 理事長 山岸康子(盲ろう者)からのコメント
盲ろう者は「見えない、聞こえない」という二重の障害のために、既存の視覚
障害
者向けサービスや聴覚障害者向けサービスを利用することが難しく、福祉行政の
谷間
におかれ、一般社会からも置き去りにされてきました。東京都盲ろう者支援セン
ター
が設立されることにより、置き去りにされ、絶望を感じていた盲ろう者が孤独か
ら抜
け出し、いきいきと生活ができるきっかけになればと考えています。

特定非営利活動法人東京盲ろう者友の会について:「東京盲ろう者友の会」は、
盲ろ
う者(視覚と聴覚に障害を併せ持つ者)の自立と社会参加を促進することを目的
とす
るNPO法人です。1988年、福島智氏(現・東京大学先端科学技術研究センター

授)の大学進学を支援する会がきっかけとなり、東京やその近郊に住む盲ろう者
や家
族、ボランティア等によって準備会ができ、交流会の開催や会報発行等の活動を
始め
ました。徐々に参加者も増え、1991年には正式に「東京盲ろう者友の会」として
活動
を開始しました。2001年にはNPO法人格を取得し、さらに、2008年4月からは「

定NPO法人」として国税庁から認定され、地域に根ざした盲ろう者福祉団体と
して
活動を続けています。

<本件に関するお問い合わせ先>
 特定非営利活動法人東京盲ろう者友の会 担当:小平(こだいら)
 電話:03-3864-7003 FAX:03-3864-7004 メールアドレス:
tokyo-db@tokyo-db.or.jp

2009年5月27日(水) 新保さんからのメール

題名 : 東京都盲ろう者支援センター関連ニュース
差出人 : 新保 敏三
>
受信日時 : 2009年 5月27日(水曜) 18時52分

新保です。
千葉友の会からの情報です。

msn産経ニュースより、東京都盲ろう者支援センターの記事です。
−−ここから−−
平成のヘレン・ケラーを 都が盲ろう者の社会参加支援センター開設
2009.5.26 23:38
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/090526/tky0905262344012-n1.htm

 ヘレン・ケラーと同様、視覚と聴覚の重複障害を持つ人を支援し、社会参
加を促す「東京都盲ろう者支援センター」が台東区浅草橋に27日、開設さ
れる。センターでは点字ディスプレーと呼ばれる電子機器を使いパソコン上
の文字を読み取る方法や指点字などの訓練、交流会などにも力を入れる。ス
タッフは「盲ろう者と家族が抱える問題すべてをワンストップで解決できる
センターにしたい」と意気込んでいる。

 センターはJR浅草橋近くのビル2階。交流研修室、相談室、パソコンコ
ーナー、ミーティングスペースなどを完備し、都から委託を受けたNPO法
人「東京盲ろう者友の会」が運営を行う。

 同会によると、全国に盲ろう者は2万2000人で、都内には約2000
人と推定される。しかし、センターが把握する盲ろう者は都内でわずか約
100人。前田晃秀センター長(34)は「残りの1900人は命をすり減
らすような生活をしているかもしれない。そういった人たちを掘り起こし、
人生を楽しみ、交歓する機会を提供したい」と話している。

 同センターは、福島智・東京大学先端科学技術研究センター教授(バリア
フリー部門)が昨年、石原慎太郎都知事と面会し、盲ろう者の窮状を訴えた
ことで実現した。福島教授は18歳で視覚だけでなく聴覚も失い、家族とも
一時、話をする気持ちがなくなったという。

 福島教授は「母と考案した指点字でコミュニケーションの手段を得たこと
で、真っ暗な“地下牢(ちかろう)”から出ることができた。センターで生
きる意欲やコミュニケーションの技術を身につけてもらえたら」と話してい
る。

 訓練費用は無料。
【問】(電)03・3864・7003、FAX03・3864・7004、
メール tokyo-db@tokyo-db.or.jp
(村島有紀)
−−ここまで−−

2009年5月30日(土) 石原都知事の記事


 「東京都盲ろう者支援センター内覧会レポート」を読んで、こんな切抜きを見つけ出しました。ところが、新聞社名の部分がありません。都知事の文章は全部ファイルされていますので貼り付けておきます。

【日本よ】石原慎太郎 人間の真の強さ
2008.10.6 03:35
 最近得難い体験をすることが出来た。ある人の紹介である人に出会い、人間の真の強さについてしみじみ悟らされた。その相手とは東大の先端科学技術研究センター、バリアフリー分野の教授福島智氏だ。福島氏は現在、完全な盲聾(もうろう)者となっている。
 この、「現在」という形容に実は深い意味がある。彼は誕生の時は五体健全な子供として生まれたが、三歳の時に片目の視力を失い、さらにそれが両眼へ進み、ついには両眼失明する。だけではなしに、さらに長じて十四歳の頃(ころ)聴力が減退し始め、十八歳にいたって聴力を完全に失ってしまった。
 幼年期から青春時代にかけてさまざまな体験を経て成熟していく人生の過程での、もっとも多感で鋭敏な時代に決定的な喪失への恐怖にさいなまれながら、彼はついには生命以外の大方のものを失い尽くしたのだった。その時の感慨を、『自分はとうとう壼(つぼ)の中にとじこめられてしまった』と表現している。
 昔、日本にもやってきたアメリカのヘレン・ケラーは三重苦の克服者として有名だったが、彼女の場合は生まれてすぐにかかった熱病のせいで聴覚、視覚の機能を失ったのだが、福島さんの場合はある意味でもっと過酷な運命ともいえる。
 それはそうだろう、十分にもの心もついた少年期に、初めは片目を失い、入れている義眼について仲間からからかわれたりしながらついに両眼が失明。そして成人前には耳が聞こえなくなり、いかなる光、いかなる音からも遮断され、まさに大きな壼の中に蓋(ふた)をしてとじこめられることになってしまった。成人に近い者が、いかなる外界からもじわじわと遮断されていき、大事な感触を失い外界から隔絶されてしまう。
 彼の述懐だと両眼失明後の時期は『障害』についての意識はまだ稀薄(きはく)で、音楽や落語、スポーツにも興じて過ごしていたが、『全盲の世界で得ていた安定』は、聴力の低下によって揺らぎはじめたという。その恐怖、その孤独さは想像を絶していよう。それは容易に絶望や自殺につながりかねまい。
 その頃の彼の日記にこう記されている。『俺はなぜ、俺はどうしたんだ。(中略)ああ、ああ、ああ、俺のからだ、俺の耳、俺の運命はいったいだれが握っているのか?この耳に聞こえない音が増えている。俺から世界が遠ざかっていく。待て。俺はつかまえるぞ。この世界を』
 しかし彼はそこから立ち直り、大学に進み、ついには大学の教授にまでなりおおせる。
 「人はパンのみにて生きるにあらず、ということをつくづく悟りました。私の場合には他人へのコミュニケイションです。閉じこめられた壼の中から外にいる他者との繋(つな)がりをどうとりもどすかでした」、と彼はいう。そしてその術(すべ)を与えたのは彼の生みの母親だった。
 失明してから点字でものを読み始めた彼が、さらに聴力を失い彼自身も周囲も難渋しているうちに、母親は指で点字の組み合わせを相手の手にタッチしてメッセイジを伝える「指点字」という新しい伝達方法を思いつき、最初は母親とだけのコミュニケイトの手段として乗り気でなかった彼も、同じ全盲の仲間と点字という共通項を踏まえての交流が出来ることになり、結果として彼にとっての新しい世界が開けていった。
                   ◇ 
 これは実の親子の間の単なる美談として聞いて終われる話ではないと思う。今日、家庭の崩壊を象徴するようないまわしい事件が頻発しているが、実の子供の肉体的な危機という極限状況の到来が母親に未曾有の工夫と知恵を与え、障害を克服するための画期的な方法を編み出したという事実は単なる感動を超えて、親子という決定的な絆(きずな)の意味を感じさせてくれる。それはすべての動物の保有する親と子、特に母親と子供との関(かか)わりの本質を強く暗示してくれていると思う。
 それともこの現代においては、もはや日本の母親たちはその崇高な、というより生き物としての天命までを喪失しようとしているというのだろうか。
 母親が編み出した「指点字」という失われた他者との関わりの術は彼にさらに新しい人生を与えなおしてくれた。いや、むしろある意味ではそれを超えもっと深い位相の結婚生活をも与えたのだった。
 奥さんは指点字を習得し障害者のために働いていた女性で、彼との出会いはその技術を学んでいた学校に彼が教師として講義にやってきその授業をうけたのがきっかけだったそうな。その結婚には当然家族は不安を抱いたが、彼の他の常人たちにない率直さにうたれて賛成した。その席で彼女の母親の作った料理を器用に食べる彼を見てお母さんは思わず、「見えんのに、上手に食べてじゃねえ」とつぶやき、それを聞いて彼女は安心したという。やがて彼女のお母さんはこんな歌を作って彼女に渡したそうな。
 『盲ろうの青年の手に文字書きて 我が手作りの巻き鮨(ずし)持たす』
 思ってみればこの二人の結婚生活というのも不思議というか、我々の想像を超えているとしかいいようない。ともかく盲聾の夫は愛している妻の声を聞くことも、その顔を見ることも出来ないのだ。妻からいえば、夫は彼女の声も顔も知らないのだから。
 彼女が書いた二人の結婚生活についてのエッセイでは、夫婦の間での喧嘩(けんか)も、愚痴も、愛のときめきもすべて触れ合った指を通じてということだから、少なくとも喧嘩は喧嘩にはなりえまいに。
 私が彼に初めて会ったその日、彼は東大で准教授から昇格し教授になったそうな。彼自身それをもってことさら何ともしまいが、しかし今までの彼の人生が示したものを、昨今の若者たちにこそ知ってもらいたいと願う。
 いたずらな情報の溢(あふ)れるこの時代に、そうした文明の便宜が逆に若者たちを他者との関わりにおいて阻害し虚弱化し、自分たちこそ社会におし殺されている者だといたずらな悲鳴を挙げてみせる手合いにとって、彼の生き様は、その気になれば人間はかくも強くなり得るのだという比類のない、しかしまざまざとした事例に他なるまい。

2009年5月30日(土) 浜口さん撮影の写真説明

三宅さんに、HPの表示を確認してもらいました。
そのメールに写真の説明がありましたので貼り付けておきます。


宛先 : 須之内 震治
受信日時 : 2009年 5月30日(土曜) 12時46分

三宅です。HP見ました。

浜口さんのレポート良かったです。
彼女の文章はあたたかくて良いですね〜、人柄が出ていますね。

写真も大きく出ました。
1枚目は福島さんと光成さんがお客様と応対しているらしきところが写っていました。

2枚目は佐藤さん、安藤さん、竹内さんが部屋の中で、いすに座って、おしゃべりしているところ、ベビーカーの中の翔ちゃんはすやすやと眠っています。カンナちゃんは伸びをしているお尻が写っています。楽しい写真ですよ。

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Akiary v.0.51