日記

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2010年6月6日(日) 説明会

平成22年5月9日(日) 茨城盲ろう者友の会 
「盲ろう者向け通訳・介助員派遣事業説明会」
場所 水戸市福祉ボランティア会館(ミオス二階)大研修室 
時間 午後1時〜3時 参加者30名(内盲ろう者5名)

派遣事業が始まって2年目に入りました。今回は昨年度「茨城県盲ろう者向け通訳・介助員養成講習会」を修了された方にもご参加いただき、説明会には30人が集まりました。
会長の安藤千代子さんの挨拶の後、茨城県より派遣事業を委託されている、社会福祉法人茨城県聴覚障害者協会の大内正和さんより挨拶がありました。そして「やすらぎ」の高橋久里さんより派遣事業について実施要綱にそって説明がありました。盲ろう当事者のそれぞれの意見(利用内容や申請方法の確認)も出されました。
・ 県外、長期派遣については県と協議して決めていく。
・ 登録証や申請方法、謝金については、21年度の派遣事業の反省を考慮して、茨城県と協議し見直ししていく。
・ 保険については、通訳介助者に関しては福祉サービスの総合保障に入っている。公共機関を使っての移動にご協力ください。

千葉県に住んでいる、盲ろうの大塚勇さんからお話を伺いました。
「茨城県は1年間に48時間程度しか使えない、というのには驚きました。1ヶ月48時間の間違いじゃないですよね?千葉県は年間240時間使えますが、私は足りません。申請してだいたい300時間使っています。役員をしていたときは400時間くらい使っていました。それくらいないと身動きがとれない。盲ろう者が出かけられるように県に交渉して時間を増やしてもらったほうがいいですよ。」
高橋さんから質問がありました。
「予算を作ってもらうコツは何でしょうか?」
大塚さん「足を運ぶしかない。県の人は盲ろう者を知らないんだから。盲ろう者は家に閉じこもっているだけで、病院に行く時くらいにしか出かけない、と思っているのかもしれない。これでは身動きが取れない。もっと盲ろう当事者が行動して「こんな活動をしたい、それには時間が全然足りないんです。」と県に働きかけをしていくことが大事だと思います。機会を作って担当者に会い、少しずつ理解してもらうのがと良いと思います。」
大塚さんから大事な事を教わりました。「予算が少ない」と言っているだけでなく、「予算をもっと増やしてほしい」、という事を私たちから県に働きかけていくこと、実績を積むことが大事なんですね。
盲ろう当事者のみなさんはぜひ利用登録をお願いします。
盲ろう者、介助者ともに申請の仕方に慣れていきましょう。派遣事業が茨城県で当事者にとって利用しやすいものになるように、それぞれができる行動をしていきましょう。

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